子宮筋腫って手術しないとダメなの!痛みの原因と症状の改善策


子宮筋腫ってなに?妊娠できるの?出産できるの?

子宮筋腫がある人、周りにいませんか?「子宮筋腫があって生理が重いのよ」と、私の友達もよく言っています。妊娠を希望している人にとって、子宮筋腫があることって、とても不安ですよね。そこで、今回は子宮筋腫と妊娠についてお話していきたいと思います

●妊娠とは?

まず、妊娠するということをきちんと知っていますか?受精したら妊娠になる?そう思っているのは大間違い!実は長い道のりを経て妊娠となるのです

 

月経の出血が始まった日を1日目とすると、だいたい14日目頃に卵巣内から卵子が飛び出し、排卵が起こります(個人差はあります)。排卵された卵子は卵管を通り、子宮内腔を目指して移動していきます

 

射精された精子は逆に子宮口から子宮内腔へと進み、卵管へ入ります。このとき、卵管は2本あるので、どっちに卵子がいるのか、精子にはわかりません。そして、運よく卵子がいる卵管に入ることのできた精子は、卵管膨大部という卵管の一番太いところで卵子と受精します

 

受精した場所は卵管なので、ここでは赤ちゃんが大きくなれません。そこで、受精卵は細胞分裂を起こしながら子宮内腔まで移動し、子宮内膜にくっつき、そして潜り込みます子宮内膜に受精卵が潜り込むことを着床といい、ようやく妊娠が成立します。

 

妊娠のメカニズムがわかりましたかただ受精すれば妊娠ということではないのです。受精卵がきちんと子宮内膜に潜り込まないと「子宮外妊娠」となり、卵管破裂などの命にかかわる症状が出ることもあります。幾多の試練を乗り越えた受精卵のみ、妊娠につながることができるのです

 

それでは次に、子宮筋腫についてお話します。

 

●子宮筋腫とは

婦人科の主要の中で最も多い病気で、30歳以上の女性の約20~30%にあるといわれています。子宮筋腫ができる年齢は、女性ホルモンの分泌される時期と重なっており、若いと10代からできる人もいます子宮筋腫とは、子宮を形成する筋肉の細胞が増えてできる良性の腫瘍であり、癌ではありません。

 

子宮筋腫は女性ホルモン(エストロゲン)の働きとともに大きくなり、閉経とともに小さくなります。できる場所もそれぞれで、子宮の内部にできるものから外側にできるもの、大きさも米粒大からソフトボールサイズ以上になることも・・・複数個できることも珍しくありません。しかし、残念なことに、子宮筋腫のできる原因はわかっていません。
子宮筋腫があっても無症状のことも多く、検診で発見されることも珍しくありません。症状も「生理痛がひどい」や「生理の血液の量が多い」「血の塊が混じる」などがあります。さらに、出血が多いため、貧血になることも多々あり、顔色が悪くなり、立ちくらみ、動悸などの症状が出てきます

 

子宮筋腫が大きくなると、今まで出てこなかった症状が現れてきます。子宮筋腫が膀胱などの臓器や神経を圧迫するので、「トイレが近い」や「腰や足がしびれる」「下腹部が重い感じがする」「下腹部が出てきた」などの症状を引き起こします。

 

子宮筋腫の症状って、普通の生理の時と変わらないと思いませんか?「生理痛がひどい」「出血の量が多い」といっても、ほかの人と比べることなんてないので、わからないですよね「トイレが近い」といっても、「膀胱炎かな?」と思ったり、「腰や足がしびれる」は「腰、痛めたかな?」「下腹部が出てきた」は「便秘?」と思ったりと、ほかの原因をいろいろ考えてしまいます

 

そこで大切なのが、がん検診です。是非、市町村で実施しているがん検診を受け、自分の子宮内を年に1回はチェックするようにしましょう。そこで子宮筋腫に気づくことができるかもしれません

 

私は毎年、市で実施しているがん検診でいろいろな産婦人科を回っていました。すると、「ここの産婦人科はきれいだわ」「ここは女医さんがいるのかぁ」「ここは大学病院と提携していて安心ね」などなど、いろいろ情報が入ってきて、その病院が見えてきますよ。是非、将来自分で出産をする病院を一緒に探してみてはいかがですか

 

ここまでで、妊娠についてと、子宮筋腫についてのお話をしてきました。次回は子宮筋腫があると、妊娠はどうなるのか?ということについてお話ししたいと思います

 

子宮筋腫ってなに?妊娠できるの?出産できるの?

前回は妊娠の成立、子宮筋腫とは、子宮筋腫の症状までやってきました。「子宮筋腫があっても、妊娠できるの?」「手術はしたいけれど、妊娠に影響は?」と、不安になっている人は多いと思います。今回は子宮筋腫と妊娠についてお話ししたいと思います。

 

●子宮筋腫があると妊娠って・・・?

子宮筋腫があっても、腹痛や出血過多などの症状がなく、子宮筋腫が小さい場合は自然妊娠・出産することができますしかし、子宮筋腫が原因と考えられる症状がある人では、妊娠しにくかったり、流産しやすくなったりとリスクは高くなります。最近は初産年齢が高くなっているので、子宮筋腫がある妊婦さんは珍しくなくなってきました
また、同じ子宮筋腫でも、種類によって状態が違ってきます。子宮の外側に向かって発育する子宮筋腫(漿膜下筋腫)であれば妊娠にはほとんど影響がありません。しかし、子宮内腔(子宮の内側)に向かって発育していく子宮筋腫(粘膜下筋腫)では、妊娠する部分に直接影響を与えてしまいます

 

子宮筋腫によって、着床する子宮内膜の表面積が少なくなってしまいます。そして、赤ちゃんのベッドである子宮内膜の表面もボコボコして着床しにくくなります。そのため、不妊になりやすい事実は、残念ながらあります。

 

そこで、妊娠前に医師に相談しておくことをお勧めしますそこで、大きさや個数、症状から適切な治療や経過観察等のお話をしてもらえると思いますよ。

 

●子宮筋腫の治療とは・・・

子宮筋腫の治療は摘出手術と投薬治療の2種類があります。摘出手術は子宮筋腫の大きさによって、子宮を全部取ってしまう「全摘出手術」と、子宮を残して筋腫だけを取る「筋腫核出手術」があります。

 

手術方法には一般的に3種類あります。

・開腹手術:お腹を切って開けて、直接見ながら手術をおこないます。大きな子宮筋腫や子宮全摘出手術の時などに行います。入院期間7~10日間
・腹腔鏡手術:お腹に1cm程度の穴を何か所か開けて、そこから腹腔鏡という小型カメラが付いた器具を入れて、モニターを見ながら子宮内の筋腫を取り出します。

小さい筋腫の時に行うことが多い方法です。入院期間5~8日間
・子宮鏡下手術:子宮口から内視鏡を入れて、腹腔鏡と同じようにモニターを見ながら子宮内の筋腫を取り出します。入院期間1~3日間

 

一見、体をあまり傷つけない腹腔鏡手術や子宮鏡下手術がいいのではないかと思いますでも、それぞれの手術にはメリットもデメリットもあります。開腹手術だと子宮全部が目視できるが、腹腔鏡や子宮鏡下手術だと、モニターに映ったもののみがわかるので、見過ごしがあるなど。実際に手術されるときは医師にしっかりメリットとデメリットを説明してもらってくださいねまた、病院によってはこれ以外の治療をやっているところもあります。

 

一方、投薬治療は2種類あります。

一つは、生理痛が酷かったら痛み止めを使い、便秘なら便秘を改善するお薬を使う、いわゆる対症療法的な薬物療法です。
そして、もう一つは筋腫自体を小さくしていくホルモン治療です。これは、女性ホルモンを減らして子宮筋腫の成長を止め、小さくすることを目的としています。

 

しかし、この投薬治療は女性ホルモンの量を減らすので、残念ながら治療期間中は妊娠ができません。治療を止めると女性ホルモンの分泌が良くなり、筋腫が再び大きくなる可能性もあります。この方法は、手術の前に子宮筋腫を小さくさせて、手術に備えるために使われることもあります。

 

●治療をしないという方法もある

ここまで読んで、驚くと思いますが、実は治療をしないという方法もありますいわゆる「経過観察」というものです。自覚症状がなく、たまたま検診などで見つかったケースでは、治療の緊急性が低いことが多くあります。子宮筋腫は、筋腫自体が何か体に悪さをするわけではありません。子宮筋腫が見つかっても症状が比較的軽い場合は、必ずしも治療する必要はなく経過を観察することになります
経過観察と言われたら、出血の量や生理痛など体の変化に気を付けて過ごしてもらえればいいと思います半年から1年に1度、診察を受け、筋腫が大きくなっていないか確認してもらいましょう。また、過多月経や月経痛がひどくなるなど、症状に変化が見られた時は早めに産婦人科に相談してくださいね

 

●子宮筋腫手術後にも妊娠できますよ

子宮筋腫の手術をしてしまうと、妊娠できるか不安になってしまう方も多いと思います。確かに、一度メスを入れてしまった臓器には癒着(本来離れているはずの臓器同士がくっついてしまう)などの問題が起こる可能性は0ではないのです。

 

しかし、私たちの顔や体つきが違うように、子宮筋腫の症状も千差万別なのです。妊娠を希望する時には、是非かかりつけの産婦人科医で相談してください。筋腫の大きさから、妊娠、出産についていろいろ相談に乗ってくれます。筋腫があっても自然妊娠された方もいますので、心配しすぎないようにしてくださいね。

 

今回は、子宮筋腫と妊娠するまでのお話をしました。次の回では、子宮筋腫があって妊娠した場合、どういうことに注意して出産まで過ごすのかをお話ししたいと思います。

sikyuu220
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